よかったら詩、読んでくれたら嬉しいです。

詩を書いて生きていたい。 文章はたくさん書くと上手くなると聞きました。詩も同じなのでしょうか?

2024-02-01から1ヶ月間の記事一覧

世界は世界として

『世界は世界として』 水の中でしか生きていけない魚にとって 世界とは水の中のことであって 水の中や外なんて区別はなくて ただ彼らの知る世界が世界として存在する 水の外でしか生きていけない蝶にとって 世界とは水の外のことであって 川や海の中なんて興…

愛だとか幸せだとか

『愛だとか幸せだとか』 愛だとか幸せだとか そんなことばかり語られる それは 愛が足りていないから? 幸せだと感じないから? それとも 愛に満ちているから? 幸せが溢(あふ)れているから? 足りない愛を求めて彷徨う 幸せを探して誰かが儚く 満ち足りた愛…

ありふれた愛さ

『ありふれた愛さ』 君が僕に「好き」と言ったのは ありふれた愛さ 朝起きたら顔を洗うみたいな お腹が空いたら食べるみたいな なんてことない いつものこと 息を吐いたら吸うみたいな 子どもが笑うと嬉しいみたいな いつの間にかある 自然な回路 君は誰にで…

『白』 どこまでもどこまでも果てしない白 身体の中 澄み渡る 私の色 “純粋”だなんて まるでおとぎばなし 夢の中だけにして 自分の色に染めたいとか言って 近づいて来ないで 私は染まりたくないんだから 白は何色にでも染まれるけど 私の白は染まらない白 私…

孤独な私より

『孤独な私より』 孤独を恐れる人々が 私を可哀想と定義する それでいい、それでいいよ。 あなたが強くなれるなら。 でも、ね、 私は孤独を抱きしめているんだ 決して抱えているんじゃない 私は孤独に浸っているんだ 決して溺れているんじゃない 私は孤独を…

やさしい雨

『やさしい雨』 隣を見てももう あなたはいない そんな日々を歩む これでよかった 傷つくことも 傷付けることも恐れ 浅く笑うふたり 時を積むだけ いつからだろうか 完璧なわたしになろうとしていた あなたの望むわたしに あなたといると わたしの世界はいつ…

平和なようで寂しい無色

『平和なようで寂しい無色』 好きも嫌いもなくて普通 攻めも守りもしないで棄権 傷付かないために亡くした これが自分か? 日向に散って 日陰に溶ける そんなステップ踏んで蹴散らす 光と影の境界線 自分の形も分からない 透明なまま 情熱が咲く 白か黒かな…

流されてしまいたい

『流されてしまいたい』 分かってる 分かりたくないけど 目を逸らすこともできないまま 眩しさに耐えるしかない 偶然に行き交う 誰もが清く青く見えて 自分だけがくすんでるみたい 流れるままに流されて 流されてしまいたい 正解である答えさえも 疑ってしま…