『“幸せ”の語源』
“幸せ”という言葉は
どこから来たのだろう
なにか嬉しいことがあって
その喜びの気持ちだったのだろうか
それとも何気なく過ごせる日々への
感謝の気持ちだったのだろうか
最初に“幸せ”と言ったのは
誰だったのだろう
それまでの喜びや嬉しさとは
なにが違っていたのだろう
新しい言葉で表現したいほどの感情は
なにに対して湧き起こったのだろう
“幸せ”という言葉を初めて聞いて
周りの人は何を思ったのだろう
“幸せ”と呟いても
きっとまだ誰にも伝わらなかった
すぐに“不幸せ”という言葉が
生まれたのだろうなぁ
“幸せ”という言葉は
いったいどのように広がったのだろう
同じ言葉で表現できる同じ感情を
人々は持ち合わせていたのだろうか
それともなんとなく嬉しい感情を
それぞれがそれぞれなりに“幸せ”と定義したのだろうか
“幸せ”という言葉を
今私たちはあの時と
同じニュアンスで使っているのだろうか
本当は一人一人違う感情なのだと気付かないまま
互いの“幸せ”を語り合い
押し付け合っているだけなのだろうなぁ