『雨に打たれながら』
たくさんの人が歩く街だけど
繋がらないまま
去りゆく季節を追いかけては
忘れたい過去
思い出話をしたらきっと
冷めてしまう だからしないで
今日はちゃんと笑ってみせる
それじゃだめかな？
小さく咲いたわたしのこと
ほら見つけてよ 見つけないでよ
雨が降るたびに
ひとつひとつ描かれる
アスファルトに散る花
紫陽花と同じ色をした
雨に打たれながら
歌いながら染まってく
いつの日かここは思い出になる
続きはもう無いもんね
またひとつ落ちない涙が
世界を濁らせる
いつか忘れるだからどうか
今だけでいい 一緒にいて
いつかはちゃんと笑えるから
君のままでいて
小さく泣いたわたしのこと
いま見つめてよ 見つめないでよ
今日も降る雨は
ひとつひとつ寂しそうだね
歪んだりはしないけど
紫陽花に落ちた雨粒は
ハッと色を変えて
恋をする夢を見た
雨上がりの空に
掛かる虹はいつだって
幸せのシンボルで
その前の雨はいつも悲しみ
でもいつか
恵みの雨だったって思えるのかな
雨が降るたびに
ひとつひとつ花ひらく
もう少し好きでいたい
紫陽花と同じ色をした
雨に打たれながら
歌いながら染まってく
