『怒りも悲しみも』
怒りや悲しみを重荷にしてはいないだろうか。
囚われてしまってはいないだろうか。
それらの感情に惑わされてはいけない。
抱くのは構わないけれど、もっと軽々と、
幼子のポシェットのように引っ提げて、
そのままスキップでもするといい。
恐れるから囚われる。
怒りも悲しみもあなたの心なのだから、
暖かい居場所を与えてやるといい。
育てはしないが、寄り添ってやるといい。
ただ静かに、一緒に春を待つといい。
やがてそれはあなたの強さになるだろう。
誰かを労われる、優しい強さに。