2024-04-19 雨を知らない月 『雨を知らない月』 ぼくたちで見上げた空に 浮かぶ月と 流れる雲と 夜風に乗って冷めた温度が 眠たいぼくと眠れない君をとり囲む 雨が降ると悲しくなるから いつも笑っていてほしい なんて 雨を知らない月に どうしたら伝わるのだろう 同じ風ばかりの単調な夜に 戸惑う僕は戸惑うばかりで 揺れる瞳から溢れないように 揺らさないように抱きしめた 朝が来たなら口を結んで 大丈夫な人として生きてゆく だからそれまで もう少しこのまま 雨を知らない月と 涙を知りたくない君と