よかったら詩、読んでくれたら嬉しいです。

詩を書いて生きていたい。 文章はたくさん書くと上手くなると聞きました。詩も同じなのでしょうか?

イト

 

『イト』

 


太陽が沈むと電気をつけるみたいに

寂しくなったときには

赤い糸に頼りたくなる

けれどこの糸を手繰り寄せても

その先端にはだれもいない

「まだいない」なのか

「もういない」なのか

とにかく「今はいない」

寂しさに覆われる度に

運命に出会おうと期待しては

誰とも繋がれない自分という

寂しい自分よりも可哀想な自分を見つけて

少し安堵してしまう不思議

この糸の先を誰かに結びつけたいのだけれど

そんな強引はいいのだろうか

いや よくない気がするので

いっそ遠くへ投げて

釣りでもするみたいに少し揺らしておきます

誰かと繋がりたい人の合図として