『眠たい』
春のやわらかな日差し
なんてなくたって
今日も私は眠たい
小鳥の囀りだとか
川のせせらぎだとか
贅沢は言わない
冷蔵庫のモーター音で十分
いち、に、、さん、、、
ほら、もう眠たい
泡沫のように消えそうな現実に
往生際悪くしがみつき
あれこれ為すべきだったのに
為さなかったことを
義務的に後悔しておく
これでいいんだ
私には向いてない
生きることの中で
眠ることだけやたらと優れた私は
生きるために眠ろう
眠りを糧として生きよう
そうしてまた目を覚まし
思うのだろう
ほら、もう眠たい