よかったら詩、読んでくれたら嬉しいです。

詩を書いて生きていたい。 文章はたくさん書くと上手くなると聞きました。詩も同じなのでしょうか?

2人しかいない場所

 

『2人しかいない場所』

 


ふたり。

2人しかいない。

山の上の大きな石の上。

夜空と月だけを写した海と2人しかいない。

何も話さない2人の間に流れる虫の音。

チンチロチンチロ

リンリンリン

キリキリ ガチャガチャ

チョンチョンチョン

頭の中が文字で溢れ始める。

自分の感性が今は無性に嫌になる。

秋、2人の間に沈黙はもう無い。

 

 

 

俺を語るな

 

『俺を語るな』

 


俺のことを素直で優しくて真面目だと言う奴は俺のことを語るな。

俺を素直で優しくて真面目な人間でいさせようとするな。

俺の内にあるこの獰猛な感情だって本当の俺なんだ。

だからお前は俺のことを語るな。

 

 

 

あたしだけのあたし

 

『あたしだけのあたし』

 


手をつないでも

キスをしても

抱きしめあっても

あたしはあたし

あたしのもの


ただのお友達でも

付き合っても

結婚しても

あたしはあたし

あたしだけのあたし


それが常識でしょ。

なのにどうして

“俺のもの”

とか言うかなぁ

キョウザメダヨ。


たとえあなたと

この先の人生を

共にしたとしても

あたしはあたし

あたしだけのあたし


“俺のもの”と言われて

男らしいとか思うほど

子どもじゃないの

思い通りにならない“俺のもの”に

貴方は何日耐えられるのかしら


あたしが貴方を好きになっても

貴方があたしを好きになっても

あたしたちが愛し合っても

あたしはあたしだけのもの

貴方のものにはならない

 

 

 

まぁいいか

 

『まぁいいか』

 


今日、

僕は「まぁいいか。」と受け流した。

あの瞬間、

確かに別に拘る必要はないと、

他愛もないことだと感じたのに、

なぜかいま、

僕の中の赤血球のひとつひとつが、

着信を受けたかのように震えている。

だからといって僕には、

今さらどうにかする力なんてないんだ。


あの日、

「まぁいいか。」

と受け流してしまった自分を、

「どうにもならない。」

と何もしなかった自分を、

僕はどうやって、

許せばよいというのか。

誰か知っている人は教えてください。

 

 

 

恋の寿命

 

『恋の寿命』

 


恋の寿命って3年らしいよ

なんとかってホルモンが

落ち着いて飽きてきちゃうんだって

「3年目の浮気」って

そういうことなんだって


恋の寿命って3年なんだって

3年の間に愛に変えるか

同じ人にまた恋するか

そうやって紡がないと

ずっと一緒にはいられないんだって


この3年でわたしは何をしてきたか

この3年であなたは何をしてきたか

これがその答えなんだね

ありがとう

幸せな最後を飾ろうね

 

 

 

正しいひとを愛したい

 

『正しいひとを愛したい』

 


正しいひとを愛したい。

あなたじゃなくて。

優しくて、働きもので、

面倒見が良くて、

穏やかで、清潔感があって、

少し背の高い、

そんなひとを愛したい。

それなのにどうして、

あなたが気になるのだろう。


私は正しいひとを愛したい。

そうすれば幸せになれるって、

みーんな そう言ってるし。

それなのにどうして、

あなたは現れたのだろう。

なんとなく分かってる。

わたしが受け入れさえすれば、

これは愛になるもの。

絶対に認めないけど。


正しいひとを愛したい。

あなたじゃなくて。

お互いに何も言わないまま、

見透かそうと探り合う。

あなたと私の間にある、

はちみつのように甘く純粋な時間。

愛じゃないけど。

だって私は、

正しいひとを愛するのだもの。

 

 

 

もっと

 

『もっと』

 


もっと早く

もっと高く

もっと華麗に


走れ! 飛べ! 舞え!


もっと もっと もっと

もっと もっと もっと

もっと もっと もっと


って言われるのは嫌い


もっと勝手に

もっと自由に

もっと自分で


そうさせてくれたなら

わたしはもっと頑張れるのです